熨斗の種類って?蝶結びや結び切りの違いは?簡単な基礎知識をご紹介!

熨斗の種類、蝶結びや結び切りの違い

「PR」

お中元、お歳暮、お祝いに弔事…日本には各行事に合わせた贈り物がありますよね。でもその際に使われる熨斗にはどんな種類があるかご存知ですか?

恥ずかしい話ですが、熨斗を扱う仕事に就くまで私の中の知識は赤っぽい熨斗と黒っぽい熨斗の2種類だけでした。一言で熨斗といっても、蝶結びや結び切りなど種類は沢山あるんです!

中には聞きなれないものも。その中から良くご注文いただいた熨斗の種類を元サービスカウンター従業員がご紹介いたします。

水引

熨斗で肝心なのがこの水引。パッと見は良くわかりませんが、用途によっては種類を間違えると大変なことに!!基本的には大きく分けて3種類。まずはそちらをご紹介いたします。

蝶結び

蝶結びは読んで字のごとく、水引と水引を蝶結びしてある形になっています。花結びともいいますね♪

意味合いとしては、結び目が何度でも結び直せることから、何度繰り返しても良い事柄に用いります。「何度繰り返しても良い=お祝い事」となりますので、蝶結びは仏事で使用されることはありません。

結び切り

結び切りはパッと見は蝶結びと似ていますが、水引通しをギュッと堅結びしてある形になっています。真結びともいいます。

意味合いとしては、結び目が簡単にほどけない事から、一度きりであってほしい、二度と繰り返さないでほしい事に用いられます。結び切りに関しては、お祝い事や弔事先般に用いられ、その事柄に応じて水引の向きが違うので注意が必要です。また、水引の本数も変わります。

あわじ結び

あわじ結びは、慶事・弔事どちらにも使え見た目は結び切りに似ていますが、真ん中が二つの輪っかになっていて、両端を引っ張るとギュっと強く結ばれることから、末永くお付き合いをしたいといった意味合いを持ちます。

私の住んでいる地域では使用したことはありませんでしたが、場所によってはもっともポピュラーな場合があるようです^^

入社当初は意味が解らず恥ずかしい思いをしましたが、その形にどんな意味があるかさえ理解をすれば、蝶結びと結び切りを使い分けることができるようになりました。

ですが、大変なのはこれからだったんです(-_-;)上記の通り、水引は3種類ですがそこから枝分かれに沢山の種類があるんです。

では、今度はそこから4種類に分けられますので、そちらをご紹介したいと思います。

熨斗の種類

紅白蝶結び

紅白蝶結び
紅白蝶結びは水引が赤と白の蝶結びになっていて、お祝い事やご挨拶、進物を頂いた際のお返しなどに使います。繰り返し続いても良いお祝い事に使われます。お祝い事だからといって、結婚祝いになんて使ってしまうと大変な事になりますのでご注意くださいね。

◆紅白蝶結びの表書き使用例
【御礼・粗品・御中元・御歳暮・内祝・出産御祝、等】

ほとんどの方が聞いたことがあると思いますが、私が研修中の際にわからなかった表書き(水引の上に入る文字)、それは内祝いでした。日常生活ではなかなか聞きなれないと思いますが、熨斗を承る数は指折りでした^^

内祝は身内のお祝いで頂いた方へのお返しに使用します。なるほど。だから内祝いなのか!と納得^^例えば出産祝いのお返し、入学祝、卒業祝いのお返しなどですね^^その際は入れる名前も対象の方のお名前を入れてくださいね♪

(例:出産内祝いであれば生まれたお子様の名前。苗字は入れません。)

他にも夏の時期の贈り物は御中元、冬の時期に一年のご挨拶として送るものを御歳暮と言います。遠方にいらっしゃる方へは配送で送られる方も多いと思います。その際は先様へ届く日にちを確認し、お手元に届いた時期に合った熨斗をお店の方にお願いしましょう。

御中元も御歳暮も、その時期のピーク時は通常の配送日数よりも時間がかかります。送るのが少し遅くなったりすると暑中御見舞いや御年賀の時期に切り替わっていたりする事もありますので注意が必要です。

贈る時期についてはお住まいの地域によって違ってきますので、下調べをしておくと安心ですね(^^♪

紅白結び切り

紅白結び切り
紅白結び切りの水引の色は赤と白の堅結びになっています。お祝いごとに使いますが、注意しなければならないのが一度きりであってほしい、二度とあってほしくない、といった事柄に使用するという事です。なんだか難しく聞こえますが、言われてみれば「あっそうか!」と思えますよ♪

◆紅白結び切りの表書き使用例
【結婚祝い・快気祝・結婚内祝・御見舞、等】

紅白蝶結びの説明の時に少し触れていますが、結婚に関する進物はすべて結び切りとなります。何故かというと、しつこく言っていますが、一度きりであってほしいお祝い事だからです。なので当然、結婚した際のお祝い返しの熨斗も紅白結び切りになります。

お返しの際、記入する名前は、結婚されたお二人の名前を連名で記入します。(連名の際は右側が目上の方となりますので、ご主人様のお名前を右に。奥様のお名前を左に入れます。)

結び切りの意味が分かれば、お見舞いや快気祝いがこの熨斗で使われるのも理解できますね^^御見舞いはその名の通りですが、快気祝いは少し聞きなれないかと思います。わたしもそうでした(=_=)

用途としては、自身が病気やケガで療養中などにお見舞いに来てくださった方へお返しをする際に使われるのが快気祝いとなります。全快した報告も兼ねて、快気内祝いと表書きを記入する場合もあります。元気になっておめでたい事ですが、1度きりであってほしい、何度も続いてほしくない。なので紅白結び切りが使われるんですね^^

では、この後は弔事の際に使われる熨斗のご紹介です。以下は2種類有りますが、内容は同じとなります。

黒白結び切り・黄白結び切り

黒白結び切り・黄白結び切り
黒白結び切り・黄白結び切りは葬儀や法要の際に使います。表書きや熨斗の色は、お住まいの地域によって様々ですので確認してから用意するようにしましょう。

◆黒白結び切り・黄白結び切りの表書き使用例

私の住んでいる地域では、通夜・葬儀は表書きはご霊前、49日~は御仏前で水引は黒白結び切りでが一般的でした。お返しの際も、黒白結び切りに表書きは志が一般的でしたが、お客様によっては表書きを迷わられて中々ご注文することができないといった方も。

その場合は迷っている種類のお熨斗をご用意して、お客様ご自身で熨斗を貼られるようにお願いするときもありました^^ホッとされているお顔が今でも忘れられません(*’ω’*)もし迷っているのであれば、お店の方に相談するのもいいと思います^^

地域によっては、49日~、一周忌以降から黄白結び切りの熨斗になる事もあるようですので、必ず確認してから間違いのないようにしたいですね^^

まとめ

日本の行事はたくさんあり、それに合わせて熨斗の種類も様々。熨斗は贈り物の顔と言っていいほどですので、間違えたら一大事です。私が承っていた時も、確実なお返事がいただけない限りはご注文をストップしていました。

ですが、水引の意味や、蝶結び・結び切りなどの言葉の意味を知ればその際に必要なご進物に合ったお熨斗を選ぶことができると思います。ただし、同じ事柄であっても地域によっては水引や表書きが違ってきますので、お住まいの地域の慣例を知り、間違いの無いようにしておくと安心できますね♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。